
(浦河種馬所に咲いていたエゾスカシユリ・・・1989年6月16日、北海道・浦河にて)

(忘れえぬトウショウボーイ)
職場の昼休み、散歩がてら駅前のショッピング・モールへ。
ここのフラワー・ショップはいつ来ても新鮮な季節の花があふれるほどに並んでいて
見ているだけで幸せな気分になる。
今日も、色とりどりの美しい花たちがずらり。
と、オレンジ色の透かし百合の前で足が止まった。
ほころびはじめたはなびらをみつめていたら、ふぅっと、トウショウボーイを訪ねた
浦河の種牡馬場に咲いていたエゾスカシユリがだぶってきた。
20年前の6月、初めて訪ねた日高で最後に訪ねたトウショウボーイ。
名馬に会える緊張感でドキドキしながら訪ねた種牡馬所に、優しく咲いていた
エゾスカシユリ。ほっと心がゆるむようだった。
あいにくの雨でボーイは馬房の中だった。
でも、さすが‘天馬’、美しい瞳とバランスのとれた身体、これぞサラブレッドと思わせる
名馬だった。
今度、晴れたら外で会いたいと思いつつ、結局それが最初で最後の出会いに
なってしまった・・・。
勤めから帰ると、早速、当時のアルバムを引っ張り出してみた。
あぁ、やっぱりこの目だ!
息子ミスターシービー、そして孫のシャコーグレイドにそっくり伝わっている目だ。
二度と撮ることのできないトウショウボーイ。
稚拙な写真のオンパレードだけれど、撮っておいてよかった。
改めて思う。