
(故郷に戻り、繁殖にあがったばかりのシノクロス・・・1990年6月14日、北海道・新冠にて)

(お腹には、スマコバクリークの初仔ホワイトバルーンが宿っていた)
今日、6月14日は、日高の故郷に帰ったシノクロスに再会した日。
競馬場では小さくてかわいい馬だという印象が強かったのに、間近でみると
グラマラスで迫力満点。
青々と茂った放牧地で、まだ黒さの残る姿でゆうゆうと草を食んでいた。
あれからちょうど19年。
競馬も馬産地も時代と共に様変わりしたが、シノクロスは変わらずに今年の春も
ゆうゆうと草を食んでいた。
そのことは、やっぱり奇跡に近い。
最優秀2歳牝馬という勲章があるとはいえ、同じ牧場で、ほぼ毎年、元気に仔を産み育て、
繁殖を引退した後も移動することなくいられる幸せ。
競走馬をみればみるほど、それがどれほど稀有なことか痛感させられてきた。
シノクロス自身が元気で丈夫なことがまず第一条件だが、シノを取り巻く環境も大きい。
さまざまな幸運がシノをここまで生かしてきてくれたのだろう。
会うたびに老いを感じはするが、これからの日々も安らぎにみちたものでありますようにと
願わずにはいられない。
そしてシノクロスのような引退競走馬が一頭でも増えることも・・・。