
(ずっと元気でいてくれると信じていたのに・・・2010年5月17日、北海道・新冠にて)
オグリキャップが亡くなった。
今も信じられない気持ちでいっぱい・・・。
今朝、いつものように寝ぼけ眼で新聞受けから2紙を引っこ抜き、
まずはサンケイスポーツを広げて、っと。
『オグリ死す』
一面の大見出しに絶句。
えっ、なんで?!
5月に新冠で会ったときは、元気に青草を食んでいたのに!
パジャマ姿のまま、食卓に座り込んで食い入るように記事を読む。
昨日の午後、放牧地で右後肢を骨折してしまい、搬送先の療養所で
回復不可能と判断され、安楽死の処置がとられたという・・・。
なぜオグリは骨折してしまったのか?
何かに驚いて、柵に激突したのだろうか。
あんなにきれいで安全な放牧地で死んでしまった訳が分からない。
死因がどうしても腑に落ちないので、ネットであちこち調べていたら、
NHKニュースの記事でその訳が分かった。
それによれば、ぬかるんだ地面に肢をとられて転び、骨折してしまった、という。
お年寄りが布団の上で転んで、それっきり車椅子生活になる、という話は
よく聞く。
オグリは25歳。人間でいえば80歳くらいのお年寄り。
若いときなら、難なく抜け出られたぬかるみから、今のオグリには抜け出ることが
できなかったのか・・・。
いつの日か天寿を全うし、ろうそくの灯が消えるように命を消すと思っていた
大名馬のあまりにあっけない死に、無念の思いが募り涙が滲む。
改めて、オグリキャップの活躍そして挫折、そして奇跡の復活をライブで
観続けてこられた幸せをかみしめている。
ターフを去ってからも、日高に健在でいてくれるだけで十分うれしかった。
そして、2010年5月17日。
まだ数えるほどの来場者しかいなかった朝の放牧地で、
オグリと同じ空気を吸っていた数時間を、きっと一生忘れないだろう。
たくさんの感動をありがとう!
どうか、安らかにお眠りください・・・。
心より、オグリキャップのご冥福をお祈り申し上げます。