
(春の使者、辛夷が曇天を明るくしていた
・・・2016年3月12日、東京・上野東照宮にて)

(辛夷が開くと、あぁ春が来た、と毎年思う)

(真冬に逆戻りしたような寒空の下、満開の寒桜が辺りを温めるように咲いていた
・・・上野公園にて)

(ピンクのベールに包まれて)
霙混じりの雨が降り寒の戻りのような日が続いたが、
今日はちょっぴり晴れるらしい。
それっ、とばかりに上野公園へ。
もちろん染井吉野はまだ固い蕾だろうけど、きっと寒桜は咲いているはず。
広くて緑が多くて、神社仏閣、美術館、博物館、動物園、池、と
見どころいっぱいの上野公園は大好きな場所。
なにより、そぞろ歩く人たちの楽しげな姿がいい。
広場の一角にあるスタバでカプチーノをすすりながら、のんびりと
行き交う人たちを眺める。
コーヒーで目が覚めたところで、まずは上野東照宮に参拝。
と、いきなり空いっぱいに真っ白な辛夷の大木。
(今日もすてきな花に出合えますように)とお願いするつもりだったのに、
祈る前からご利益が?!
寒桜は、予想通り、園内のあちこちに淡紅色のベールを空に広げていて、
今や盛り。
あぁ、これで空が晴れていてくれたら、とうらめしく見上げる。
天気予報とは裏腹に黒雲が沸いてきて、どんどん寒くなるばかり。
大噴水前のベンチで食べた駅弁の、なんと冷たかったこと。
お天気はあいにくだったが、それでも思いがけずみごとな辛夷と
満開の寒桜に出合えて、やっぱり行ってよかった。
公園はいたるところで花見の準備。
植え込みを覆ったり、ロープを張ったり、立て看板を出したり。
今は、嵐の前の静けさ、か。
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