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チモシーグラス

Author:チモシーグラス
がんを経験してみて、改めて生きるすばらしさに目覚めました。

大好きな馬のこと、愛猫のこと、草花のこと、健気に生きるさまざまな命の輝きを、四季折々に綴ります。


なお、当ブログ『チモシーファーム』の画像と文章の無断転用を、固く禁じます。


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日高春旅日記

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<一斉に芽吹きが始まった日高の春・・・2008年5月7日、北海道・新冠にて>

5月7日から10日まで、新冠から新ひだか、浦河、えりも、幕別、音更、池田へ、
馬と馬に関わる人たちを訪ねる旅をした。
感激が薄れないうちに、旅日記を記しておきたい。

 ★ 5月7日(水) 晴れ 千歳~新冠 ★

快晴の新千歳空港から一路、新冠へ。
真っ先に会いたいハルカッコ親子とシノクロス・ファミリーのいる町だ。
馬産地が近づくに連れ大小の馬運車と行き交い、日高に来たことを実感する。
山の中腹には、ぽつん、ぽつんとピンクのかたまり。山桜だ。
どうやら、桜に間に合ったようでうれしい。

新冠道の駅でまずは腹ごしらえ。
メニューにあったレコードラーメンを注文してみると、どんぶり一面を覆うように
丸くて大きなチャーシューがどーん、と載っている。
チャーシューの下には野菜炒めがぎっしり。素朴なおいしさで大満足。

次はニンジンの調達。
お店の人に、箱でほしいと言ったら「馬にあげるんですか?」とにっこり。
ご親切に車まで運んでくれた。

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<ハルカッコと初仔・・・夢に見た光景だ>

いよいよ、ハルカッコのいるN牧場さんへ。
奥さんに案内していただき、牧場の一番手前の放牧地にいる親子の元へ。
久しぶりのハルカッコは、初めての出産と育児疲れからか少しやつれてみえた。
出産は一大事業だもの、無理もないよね。お疲れ様、そしておめでとう!
こっこは、鹿毛の牡で父馬はルールオブロー、3月26日に産まれた。

harukakko080507-2.jpg
<ママが果たせなかった夢を!>

懐こい仔で、ものおじしない。
ママの真似をして、長い脚に苦労しながらも首を伸ばして放牧地の草をはんでみる。
どうか、りっぱな競走馬になれますように!

harukakko080507-3.jpg
  <こっこの活躍を祈っています!これからも元気でね、ハルカッコ>


シノクロスの牧場さんも桜満開。
産まれてまもないこっこが、あちこちで跳ねている。
マキノワルツのこっこはまだお腹の中。おーい、早く出ておいで!
シノクロスはいつものように、山の一番奥で仲間と草をはんでいた。
ちょっと顔をあげて、「また来たの~」という感じでこっちを見て、
また何事もなかったかのように顔を下げた。ほんと、そっけないんだから。

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<今年の春も、こうして会えた、それだけでうれしい・・・シノクロス>

今年23歳。さすがに老けた感じはするが、どこも悪いところがなくてかくしゃくとしていると
奥さんのYさんが笑顔で話してくれた。
元気で一日でも長く生きていてくれれば、もうそれで十分だ。

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<桜が彩る山に見守られて・・・跳ねる一歳馬たち(真ん中がマキノワルツ07)>

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<若馬たち>

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<木漏れ日を浴びて・・・シーサイドエンゼル親子>

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  <命の輝き>

夕暮れて、名残り惜しい気持ちをひきずったまま山を下り新冠温泉に立ち寄る。
露天風呂につかると、目前に広がる太平洋にきらきらと夕日が輝いていた。
明日は、ハルカジョウに会える。


 ★ 5月8日(木) 快晴 新ひだか~浦河 ★

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<Hホテルで朝の散策・・・何もないぜいたく>

一泊目の宿は、静内東別の山奥のリゾートホテルH。
以前から一度泊まってみたかったが予想通りの心地よさ。
新緑に囲まれて、小鳥のさえずりしか聴こえない。

今日は午前中RECへ。
ホテルからはすぐなのだが、馬友達のMちゃんと静内駅で待ち合わせる。
MちゃんはRECにいるアサヒエンペラーの半オーナー。
連休を利用してエンペラーに会うことが恒例になっていた。
Mちゃんに道案内してもらいながら、ずんずん山道に入っていく。
移転後のRECを訪ねるのは初めてなので、どんなところなのか期待が膨らむ。

と、左手にきれいに手入れされた牧場が目に飛び込んできた。
敷地の真ん中には瀟洒な建物が見え、全体が落ち着いた雰囲気をかもし出している。
「着きましたよ~」、Mちゃんの言葉にここがRECということを知ってちょっとうれしい驚き。

スタッフのMさんとも久しぶりの再会。
厩舎作業で忙しい中を割いて、牧場内を案内してくれた。
アサヒエンペラーは元より、シンチェスト、ミスターシクレノン、アチャティー、ビコーペガサス、
タヤスレミグラン、タヤスアゲイン、トウショウノア、どの馬もふっくらとした馬体で
毛艶もピカピカ、穏やかな目をしている。
タケノハナミとプリンセススキー、2頭の牝馬は近くの牧場さんに預託されていて
今回は会えなかったが、きっと同じように元気なことだろう。

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<小柄な体で頑張った!・・・ビコーペガサス>

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<初めて観たダービー以来のお付き合い・・・シンチェスト>

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<紆余曲折を経て、安住の地に・・・タヤスアゲイン>

RECは、人間たちのために走り続けた競走馬たちの終の棲家。
のどかに草をはむ馬たちを見ていると、競馬に関わる全ての人たちが手を繋いで、
1頭でも多くの引退馬たちのために安住の地を増やしてほしい、と
改めて願わずにはいられない。

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<にゃんこも大切な仲間>


RECを辞して海沿いの国道に出ると、今日も太平洋は日の光を浴びて波頭を煌かせている。
良い一日になりそうな予感。
浦河へ向かう海辺の食堂で腹ごしらえをして、午後からはハルカジョウのいる荻伏へ。
ハルカジョウはオーナーが変わって、別の牧場へ移動していた。
元いた牧場の若奥さんで馬友達のKさんの案内で、すぐそばのU牧場さんへ。

牧場に着くと、あちらこちらからモーモーと牛の声。
そこは牛の育成も手がけていた。
産まれてまもない仔牛たちがたくさんいる。

ハルカジョウはその奥に2頭の仲間と放たれていた。
今年種付けをして来春出産予定だという。どうか留まりますように。
牧場さんの許可をもらって、ハルカちゃんに持参してきたニンジンを与える。
大好物を気持ちの良い音をたてて食べる姿に、涙が出そうになる。
がんばって、がんばって、生き続けるんだよ。
応援することしかできないけれど、これからもずっと見守るからね。

Kさんは、牧場のお嫁さんとしてだけでも十分多忙なのに、牧場の人ならではの視点で
馬たちの生きる姿を温かな文章で伝え続けている。
ハルカジョウのこともずっと見守ってくれて、感謝の気持ちでいっぱいだ。

久しぶりに絵笛のW牧場さんもお訪ねできた。
W牧場さんはハルカちゃんちから、車なら目と鼻の先くらい近い。
奥さんのHさんは外出中でお会いできず残念だったが、ご主人にフォスターホースたちを
含め繋養馬たちの様子をお聞きすることができ、うれしかった。

今年20歳を迎えたナイスネイチャ、風格が少しも損なわれていないのはさすが。
ネイチャの母ウラカワミユキはコーセイと一緒。
いつまでも若々しく美しいミユキ・ママ、来月で27歳になるなんて、とてもシンジラレナ~イ!
ミユキたちとネイチャの放牧地は向かいあっている。
母と息子がこうして同じ場所で余生を送れるなんて、稀有な例に違いない。
たくさんの人たちの愛に支えられてこそだ。

コーセイも、ここに来ることができて本当によかった。
現役時代、今は亡きマックスビューティーと良きライバルで、名前から化粧品メーカーの
対決みたいに言われたことも懐かしい。
ユウミロクを訪ねた牧場で繁殖にあがったコーセイにも何度か会った。
ミユキ大先輩と仲良く、マックスの分も長生きしてほしい。

ダービー馬メリーナイスも、ここで余生を送れてよかった。
親子馬たちのそばの放牧地で静かに草をはむ姿は、すっかり好々爺。
‘四白流星六馬身’、華やかな馬体を弾ませてゴールインしたダービーが
つい昨日のことのようだけど。

黒、鹿毛、栗毛、3頭のこっこたちが好奇心いっぱいの目をしながら牧柵から顔を出した。
ちっとも人間を警戒しない、人間を信じきっている目だ。
愛くるしいこっこたちと遊んでいたら、突然背中でメリーがいなないた。
まるで、こっちにも来い!と言わんばかり。はい、はい、行きます、行きます。

牧場沿いに連なる土手には真っ青な牧草に混じってたんぽぽが日の光を浴びて
黄金色に輝いている。
逆光の中でじっとみつめていたら、なんだか涙が出そうになった。


 ★ 5月9日(土) 雨 えりも~幕別~音更 ★

二日間でシノクロス、マキノワルツ、ハルカジョウ、ハルカッコ、3代の母娘みんなに会えた。
1頭も欠けていなかった。なんという幸運だろう。今日は朝から雨だけど、心は晴れ晴れ。

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  <‘えりもの春’は雨風吹き荒れて>

今日は、えりも岬を回って黄金道路を通り、一路、馬友達で画家のSさんが住む幕別町まで
ちょっと長めのドライブ。
雨風吹き荒れるえりも岬では、ゼニガタアザラシたちの姿を見ることができた。
もちろん、「風の館」にある望遠鏡を通してだけど。
ただこどもアザラシもたくさん産まれているというが、残念ながら見分けることはできなかった。

Sさんとは浦河で知り合い一度だけアトリエをお訪ねしたが、数年前、新天地を求めて、
ご家族、愛馬、愛犬、愛猫、愛山羊たちと共に十勝へ移住されていた。
十勝の田園風景が広がる一角にあるお住まいは、すぐに分かった。
相変わらず元気でパワフルなSさんと、数年分のおしゃべりが尽きない。

広大な林の奥に放たれた4頭の愛馬たち、3頭の愛嬌たっぷりな山羊たち、
たくさんの元気なわんこたち、きれいな猫たちのところへ次々と案内してもらい、
わぁ、とか、かわいい、とか、すてき、とか言っている間もなく、別棟のアトリエまで
見せていただいた。

目を輝かせてこれからの夢を語るSさん、きっと数年後には夢を実現させているだろう。
またその頃にぜひお訪ねしたい。

 ★ 5月10日(土) 曇り 音更~池田~帯広 ★

パワフルなSさんの姿にすっかり刺激を受けて、こっちまで元気もりもりになってきた。
私も自分の夢を大切に実現させなくっちゃ!

雨もあがり、今日は帰るだけなので宿泊先の十勝川温泉でのんびりお湯にでもつかって
いようか・・・なんて思っていたら、そんなことをしているひまはなかった!?
昨日Sさんの口から、時間があれば行きたいとぼんやり思っていた池田町のN牧場の名前が
出てきたのだ。
そこには、繁殖を引退した大好きなダイナフェアリーが移動していて、
ナリタブライアンの弟ビワタケヒデもいた。
二人の共通の友人Hさんがタケヒデのファンで、よく訪ねていて桜の美しい牧場でもあり、
Sさんも一度訪ねてみたいという。

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<吸い込まれそうな桜並木>

宿から牧場までは2、30分で行けるというので、もう、行くっきゃない。
幸いにも直接訪問可能というので、いそいそと出かけた。
Sさんのお話どおり、N牧場さんは満開の桜に包まれていた。
厩舎まで延々と続く道の両側は濃淡のピンクの雲がたなびいている。
二十間道路はもう終ったと聞いてがっかりしていたが、まさかここでお花見ができるなんて
神様の粋なはからいに感謝、感謝。

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<たくさんの想いに守られて・・・ビワタケヒデ>

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<目を失ってもタケヒデは、タケヒデらしく生きていた>

牧場の方にごあいさつをすると快く見せていただけた。
ビワタケヒデは、黙々と投草をはんでいた。
ふっと顔をあげると、右目の部分がすっぽり無くなっていた。
目の具合が悪くて手術したとは聞いていたが、こんな風になっていたとは
予想もしていなかっただけに、かなり衝撃的な姿だった。

タケヒデを思って、その部分が分からないように写真を撮っていたら、アッシー君が
「片目を無くしてもこうして生きている馬の姿を、ちゃんと撮ってあげなくちゃ駄目だよ」と
言う言葉にはっとした。
馬のことには全く関心のないアッシー君に、一本とられた!
タケヒデに会えただけでも、池田へ来た甲斐があった。

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<まぶたの裏までピンクに染まりそう>

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<いつまでも美しく元気で・・・ダイナフェアリー>

ダイナフェアリーは、2頭の牝馬と一緒に桜並木沿いの放牧地にいた。
今年25歳。現役時代は重賞しか出なくて、いくつも勝って、「フェアリーお嬢様」と呼んでいた。
繁殖にあがってからも、お相手は毎年超一流馬ばかり。さすが、お嬢様と関心しつつ
産駒たちを応援してきた。
数年前にお役目も済んで、今はのんびりと余生を送っている。
牧柵から降り注ぐように咲く満開の桜に包まれて草をはむフェアリーを見ていると、
さすがお嬢様の晩年らしいと感動してしまった。

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  <仲間にとても優しい、と牧場の方が目を細めた>

タケヒデの姿に教えられ、フェアリーの姿に癒された。
最後の日に思いがけなくも出会えた2頭の引退名馬たちに感謝したい。

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 <桜に見守られて・・・穏やかな日々が続きますように>

今回の旅も行く先々でさまざまな感動に出会い、帰りのリュックは思い出でいっぱいになった。

コメント

おかえりなさい!日高春旅日記一気に読ませていただきました。今わたしは、北海道にいる気分です。そしていろいろな気持ちが交錯しています。いつもながらチモシーさんの文章・・うん・・いいですねぇ。素敵です。短い言葉の中にいろんなことが書かれているような気がします。また読み返させていただきます。また写真の更新まってます!!お疲れ様でした。

旅日記お読みいただきありがとうございます

>はちまきおじさんさん、改めて、ただいま~です(^^)
いつも温かなコメントをいただきありがとうございます。
11日と2回分をあわせて返信させていただきますね。

さっそく日高春旅日記をお読みいただき、ありがとうございます。
拙い文章ですが、北海道の旅気分を味わっていただけてうれしいです。
一昨日帰ってきたのですが、今日になってやっと‘日高ぼけ’から立ち直りつつあります(^^)

日高に通い始めて気がつけば今年でちょうど20年になりましたが、
何度行ってもそのたびに新しい出会いや発見があって飽きることがありません。

今回も、シノチャンのママ・シノクロスを始め、ふたりの姉ハルカジョウとマキノワルツとその息子、
ハルカジョウの初仔ハルカッコとその息子、と
会いたかったシノクロス・ファミリー全員に会うことができました。
それぞれの場所で、健気に生きている姿には本当に心打たれます。

また、安住の地で馬を愛する人たちに見守られて暮す引退馬たちの幸せいっぱいな姿をみると、
改めて自分にできることをこれからも続けていこう、と思います。

写真はまだ現像に出していないので、目下携帯の写真をアップ中です(^^)
なんとか今週中にはアップできるかとは思いますが、気長にお待ちいただければありがたいです。

カッコの牧場より

先日はわざわざお越しいただきまして、
ありがとうございます。
ハルカッコ親子もさぞかし喜んだことと思います。
ちょっとバタバタしておりまして、
連絡がしそびれました。申し訳ありません。
また、機会がありましたら会いにいらしてください。

さてさて、このたび、
牧場サイトをリニューアルしました。
http://sky.geocities.jp/nakachi_hp/ です。
どうぞよろしくお願いします。
(リンク、貼らせていただきました)

こちらこそ大変お世話になりました

>なかちさん、おはようございます。
ブログにおいでいただきありがとうございます!
こちらこそ、お忙しい時期におじゃまさせていただき
お世話になり、ありがとうございました。

懐かしいハルカッコとかわいい初仔の姿を目の当たりにして、なんともいえない喜びにひたりました。
こっこがりっぱな競走馬になる日を楽しみにお待ちしています!
また、お訪ねできる日が今から待ち遠しいです。

貴サイトをリニューアルなさっていたのですね!
早速拝見しましたが、今後の更新を楽しみにしております。
もちろん、ハルカッコ親子の部分は特に(^^;)
また、早速リンクを貼っていただきありがとうございます。
こちらでも近々貼らせていただきますね。

今後ともどうぞよろしくおつきあいくださいませ。

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